金言-1027:松竹梅なら竹ですか?

レストランのメニューで3択がよくあります。
松が最高値で梅が最安値。大体真ん中の竹がえらばれますが、接待なら松を選びます。
最高値の見積書を通したいのに、メニューは竹というわけにはいきません。
自腹のときは梅がおすすめです。値段の差は味付けではなく、品数の場合が多いですから。

IT企業の営業では御用聞きセールスではなく提案営業といいます。
提案営業で3択の提案は御用聞きと同じです。
松竹梅と揃えましたがどれがいいですかでは御用聞きとかわりません。
提案なのですからクライアントにベストな選択をしていただくため、最初に最適の松を提示します。他にないかといわれたら竹を提示します。その後、梅を選ばれたら今後深掘りはむずかしいかもしれません。

あるオールドエコノミーのオーナー企業では、オーナー決裁の案件では、できるだけ多くの提案を用意します。提案書のファイルの厚さで可視化します。オーナーがお前はどれがベストとかと質問します。その時に実現可能性のある現実的なA案を出します。オーナーは提案を聞いたあと、他にないかと質問します。そのとき、実現不可能・非現実的、門前払いされるようなB案を出します。それでベストなA案が承認されます。ところがときどき魔がさしたかのようにB案が承認されてしまう不運があります。そのときはオーナー企業ですから全社で取り組みます。そして顛末が酒席での自慢話に昇華します。
いい時代でした。

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