202008-454:職を辞するということ

ずいぶん昔の話ですが、尊敬する先輩からこの大学の卒業生は就職しても5年で転職する傾向があるといわれました。
そして先輩と同じ大学を卒業しました。
振り返れば、5年~7年のサイクルで5回は移籍や転職をしました。
転職や離婚がまだ十分に社会に認められていない時代からのスタートでしたが、高校時代の先輩の一言が背中を押してくれました。そういうキャンパスで大人の仲間入りをしたのだからと周囲の遺留を無視して独りで意思決定をしてきました。

次のオファーがほぼ決まると、現職の職場は他人事になります。会社の不平不満は口にしません、会議での発言は控えます、ランチタイムは同僚と群れません、机の中はからにして私物は持ち帰ります、退職の日までデスクワークで使う文房具も書類もかばんに入れて携行します。ですから、退職する日に段ボールに私物を入れてオフィスを出るという洋画のシーンには縁がありませんでした。
転職する際は取引先に事前に知らせません。こちらの手の内が辞める会社に伝わってしまうからです。自分なりの経験では取引先は次の会社での取引先にはなりませんでしたので、会社を辞めたら会社でのお付き合いも終わりです。

一期一会なのかもしれません。
過去を引きずるのは潔しとしないということではなく、損益を総合的に検証すると損だからです。

いつも仕事が忙しくなると「もう辞めたい」と口に出す人、いますよね。でも、「辞めたい、辞めたい」と職場で堂々と言っている人は、文句を言いながら辞めずに働き続けてくれることがあります。こういうタイプの人は「辞めたい」と口に出すことでストレスを発散していることがあります。

しかし、本当に会社を退職しようと計画している人は、堂々と職場で「辞めたい」「退職を考えているんだ」と言うことは多くありません。こっそり準備します。

退職懸念がある際に何かしらの兆候はあるのか?

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