202006-282:獅子身中の虫

駅前がにぎやかになってきました、大阪とか熊本とかがカイロではだめだというのでしょうか。国庫から巨額な資金をひきだして票を集める違法行為に比べれば、学歴詐称など事実であったとしても軽犯罪みたいなものです。だれも実害を被っていないはずです。

時代劇では、柳生が外様大名の領地に草という潜入捜査員をいれて情報収集し、クーデターの芽を摘み、幕府に一時金を流入させるために、大名家の改易や取り潰しをするシーンがあります。この潜入捜査は代々続いて、地元に溶け込み上意が下れば獅子身中の虫としてキラーコンテンツを拵えます。

いつの世も、指導者は高度な政治的判断をします。現代の私企業でも柳生の草に似た要員配置をしているようです。特に非上場の同族会社では創業家の当主は機密費を自由に使い社内の様子をモニターします。酒席で聞いた話ですが、ある会社は、各グループ企業にかならず何人か目立たないがクビにならない人物がいるそうです。この話をしてくれた人は、その潜入捜査係から経営陣しか知らされない情報をもらったことがあるそうです。
酒席ですから、裏の池に鯨が泳いでいたとかいう類の噺です。

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