202003-100:モノからコトへ、再びモノへ

中華圏の旧正月前までは、消費トレンドはモノからコト、所有するより体験することに楽しみがシフトしていました。それがパンデミックになって、事実上の国境閉鎖が始まり、シャンゼリゼは食料品や薬局などを除き買い物や飲食の店が営業停止となりました。食を楽しむ自由が失われたことをパリジャンは嘆いているそうです。エッフェル塔もヴェルサイユ宮殿も休館です。
ミニマムのモノで暮らすシンプルライフは行き詰まっているはずです、在庫は1回転強ですから必要なときに必要なモノが手に入らなくなると自給自足ができない無人島生活になります。
人々はトイレットペーパーを必要以上に買い溜めし、食糧を過剰備蓄します。大地震では3日間自助努力が求められますが、コロナショックでは2週間自宅軟禁です。
おそらくこのパニックのなかで大儲けしている商人もいるでしょうが、大半の勤め人は仕事がなくなりました。モノの移動はあってもヒトの移動が止められたので、エンタメ業界、飲食、観光、飛行機、電車・バスなどの利用が激減しました。有価証券はカネに換えて収入減の足しにしようということで大暴落です。有事のドル需要ということでドルは暴落していません。米国のウイルス感染が鎮静化するのは7月から8月になるだろうとトランプさんがいいました。これで東京2020の外堀は埋まりました。落城前夜。平成天皇が元号の変わる前後に大不況にならないようにとの願いは残念ながら叶いませんでした。東京2020が2022になったとして、2020に投資した分を回収できない企業は市場から消えていきます。その周りの多くの協力会社と従業員が大波を被ります。

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