201911-352:再会できたら思い出を語りたい

再会

誰から教わったかすっかり忘れていますが、思い出というものはすこしずつ変化していき共通の思い出も再会できたときに語り始めると所々に思い違い、記憶違いがでてくるそうです。永年温め反芻してきた思い出は自分なりに編集改ざんされて、古き良き思い出となったり思い出す度に後悔や怒りがこみ上げる嫌な思い出になったりします。
顔も名前も思い出せない小学校の同窓会で、同級生と当時の話をします。共通の話、自分がかかわったイベントでも、自分のことを覚えているという同級生の話と自分の記憶とはピッタリ一致しません。相手がそういうのだから、きっとこちらの記憶が間違っているのだと思いますが、お互い様です。
顔も名前も覚えていない同級生だからそう思うような気がします。いつかまた会いたいとふと思い出すたびに再会を願う相手なら、どうでしょうか。おそらく、記憶の細部にこだわることなく、すべて受け入れ共有できなかった部分を取り込んで記憶を上書きします。
「再会できたら思い出を語りたい」というのは、きっと偶然の再会を期待できない、もう会うことがかなわない人を偲ぶ言葉なのであります。

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