201905-164:高嶺の花

窓口嬢

専門家の見立てによると、AI時代には銀行窓口係の99.4%はAI・ロボットに代わるそうです。CAがスチュワーデスと呼ばれていた古き良き時代は、銀行窓口係は良家の子女の腰掛職場でした。客室乗務員と窓口嬢は、しもた屋の勤め人の男子にとっては高嶺の花でした。Y2KのITバブルの頃でもまだ名残はありました。
ところがIOTとかAIとかが目覚ましい進化を遂げた今日、CAは気圧の変化と不規則なシフトに対抗するタフな職場に変化し、窓口は無人化に限りなく接近し、腰掛が無くなってしまいました。
接客業は笑顔が一番ですが、笑顔の源である本体のビジュアルを無視することはできません。この一点から見渡すと、あの頃の高嶺の花の末裔はどこにもいません。
バードウォッチングと同じで、環境が変わると、いつものところにターゲットが寄り付かなくなります。高嶺の花はどこか別の快適な環境で愛好家の目を楽しませてくれているにちがいありません。

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