金言ー894:従業員を育てる件

会社の名前を背負った実業団アスリートは、移籍を希望した時に円満移籍にならないと、移籍後に公式競技の参加を認めないスポーツ団体がまだ残っているそうです。公取が独禁法に絡んで調査をしているとか報道されました。

企業側としては、カネをかけて育った広告塔のアスリートが、元が取れない段階で他社に引き抜かれるのは嫌です。アスリート側はもっと条件の良いところで上を目指したいと望みます。居心地が良ければ移籍は考えないでしょう。アスリートの世界でも、弱いチームには他で活躍できないアスリートが居残り、強いアスリートには好条件のオファーが舞い込む。これは私企業のスーパーセールスパーソンと同じだと想像します。

カネと時間と手間をかけて商人を育てるというのは、私企業では当然のことです。
ただし、コストパフォーマンスがよろしくない従業員は80対20の法則で8割はいそうです。使えない部下に付ける薬を間違えて処方していたら治るモノも治らないそうですが、付ける薬がないのもいます。糸魚川で拾った石コロが全て磨けば玉になるわけがありません。石ころと翡翠の原石とは磨く前から時価に差があるのです。

何はともあれ、育てるにはカネがかかり、含み益になるか含み損になるかは、利益確定するまで不透明です。自分なりにそのリスクを負うことは、「もう、いたしません」。案件クローズに必要なスキルを持った人材を必要な時に相応のコストで調達する、役務の提供とか対価とかいうのはそういうことのように思います。

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