金言-26:潰れるかもしれない会社へ転職する理由

1)オーナー: ある上場企業の会長(同好会の会長のことではありません)

2)慢心と放言のバックグラウンド

この会社は過去5年にわたり、アナリスト、幹事証券会社、主要株主向けに、上場達成のための様々な戦術を実施してきました。まず、IT企業の若手登用ということで、30代の若手SEを役員にし、10年先に戦力になることを期待した先行投資をしました。そして2回仕切りなおしをして、3回目に上場を果たしました。最近は、人事制度を改編して実力主義という制度をとりいれました。新卒採用とグループ会社の社員受けいれで、社員数は増えています。

内部情報によると、実力ある幹部社員の大量流出、製品・技術のパートナーとの不仲による関連受注半減、営業強化ではなくコストカットによる利益確保など、いい話がありません。今では、会長と社長がいて、それぞれがキャビネットを抱えています。意思決定にかかるコストは2倍となりました。

3)「潰れるかも知れない会社へ行くとは、別に理由があるのではないか」

将来性に見切りをつけた幹部が社長に辞表を出しました。社長は辞表を預かり、会長が面談しました。そこで、会長が放った金言は、幹部の退職意思を固める役割を果たしたようです。

「潰れるかも知れない会社へ行くとは、別に理由があるのではないか」

会長は鈍っていますね。もう追いつきたい経営者ではないと感じました。「別に理由がある」のが、おわかりになりません。私なら、「あなたの経営に魅力がなくなり、最近ではあまりいい話も聞こえてこないし、このままでは会社は危ないと判断したから」を緊急避難の理由にします。(カッとしながら)

経営者は常に自分の会社が潰れるかもしれないという危機感をもって経営していると思っていました。山一がなくなり、キャッシュフローの心配をしたことがなかったスノーブランドが今や風前の灯。事例がたくさんあっても、ご自分の会社だけは、潰れないと慢心されているように感じます。

◆あとがき

松下幸之助さんの「経営論」によると、「商売とは、したたかに聞こえるが、商売とは人を豊かにする行為」だから、「胸を張って商売しなさい」とのことです。ビジネスの基本が商売なら、商売の基本は顧客満足度に心をくばるサービスです。サービスは人を快適にします。それは豊かさを創ります。顧客満足度は、社員満足度を大事にしてほしいです。社員満足のオーバーフロー分を
顧客に提供することによってWIN・WINの関係を担当者レベルでも実現していきたいものです。

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