金言−778:社長決裁の不都合な結果は稟議起案者が責めを負う

連日、盛り土の案件がトークショーで暮らすコメント屋さんたちに日銭を提供して
います。どうやら当時の都知事がA級戦犯のような雰囲気になってきました。
このネタを小池さんは都知事選の前に手にしていたので、都庁の事務方や自民党都
議団に強気の姿勢がとれたという風評も説得力があります。
多くの私企業では、100万円以上の金額が動く受発注や購買の稟議の最終決裁者は
代表取締役となっています。大手セキュリティ企業の社長と会食をした際、稟議の
しくみを教わりました。稟議の承認はするが、不都合な結果となった場合は、最初
に責任を負うのは起案者であるということです。
社長が承認したとおりに実施してうまくいかなかったら、社長が責任を負うとなる
と、社長の首がいくつあっても足りないそうです。
盛り土をしないという工事の書類に押印したからといって都知事が責任をとること
はないという理屈につながります。不都合があれば、起案者が責任を負います。
組織とはそういうものだと大企業の社長が教えてくれました。
ただし私企業では、不始末の社会的な責任が問われ、株価が暴落し、企業存続の危
機にまで発展すると株主とマスコミは経営者の首を要求します。

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