金言−492:時間のかかる原発事故処理にいらだちを感じます

隅田川や横浜の大岡川が工場廃液で異臭を放っていた頃、冬になると光化学スモッ
グ注意報が出ていた頃、まだ地球温暖化が話題になっていなかった頃の話です。当
時制作された近未来の映画では、地球は放射能に汚染されて人類は野外では生存で
きないというのがお約束の設定でした。

あの頃の標準的なシナリオは、いつおきてもおかしくないという、米ソ間での核ミ
サイルの誤射により大量の核兵器が報復使用され、その結果地球がただちに人体に
影響を与える高濃度の放射線物質で汚染されるというものでした。

それが、今回の東日本大震災によってシナリオがかわりました。想定を超えた天災
により安全とされていた原子力発電施設が破壊され、高濃度の放射線物質が周辺地
域に拡散するというシナリオになりました。

フランスは電力の80%を原子力に依存しているといいます。この国で不測な事態
がおきれば欧州経済圏は壊滅的な損害を被るでしょう。
さらには、米国北西部からカナダにかけての海底にはカスカディア帯域という、以
前からの地震群発地域があり、オレゴン州大学の研究などで、将来マグニチュード
9前後の巨大地震が起きる可能性があり、東日本大震災級の大津波の発生が予想さ
れると警告しています。

また、静岡県富士土木事務所は、富士山5合目富士宮口に通じる富士山スカイライ
ンで、3月15日に発生した県東部を震源とする地震の被災状況調査を行った結果
、路肩の盛り土が崩れ、路面に亀裂が生じている場所などを確認しています。5合
目から上は雪に覆われているため状況は不明です。富士山に異変が起きているとい
う人もでています。

我が国とりわけ東日本で悲観論がまん延している元凶の一つは、福島原発の事故処
理の不透明さと思います。経産省天下りが蜜をすすってきた原発関連の複数の特別
行政法人が、天下りの大義を果たさず、さらには、東京電力は避難地域の住民の収
入源を断っているのもかかわらず、自社従業員には20%の給与カットで乗り切ろ
うとしています。

気になることがあります。
避難されている東北の人々の過酷な状況を連日メディアは報道していますが、若い
人たちがあまり画面に映っていません。時間のかかる原発事故にいらだちを感じて
いる多くの若者の動向が気になります。他人事のような官僚的事故処理や補償政策
が続くと、幕末以来の「天下大乱 新佛出現」となるかもしれません。

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