金言ー489:ぶれる人から漏れる一言はいつも同じ

父が晩年、80年以上暮らした横浜の家を離れ、祖父母が暮らした逗子に引っ越し
たいと言ったことがありました。

そこで、余命のことも考え、翌日物件の下見に行くと伝えました。
翌朝、母から下見の中止をするよう連絡がありました。
父は、子が引っ越し先の下見にいくと聞き、あれこれ考え込んで当夜は眠れなかっ
たようです。

年配者の意思決定は当てにならないものと学習しました。
意思決定の結果は二の次で、その過程においてあれこれ周囲を巻き込んで話しをす
ることが主な目的であることがわかりました。

商いでも同じような場面があります。
定価販売している店にダメモトで値切り交渉するのを好む地方があります。
この地方の人たちは、買うことより売り買いの場で売り手との交渉を楽しんでいる
ような気がします。

しかしながら、
政治の世界で、結果に至る議論で存在感をアピールしようとする議員がいるとした
ら、とんでもないことです。東日本大震災に苦しむ有権者には国会の笑点風大喜利
を楽しむ余裕はありません。

ぶれる人から漏れる一言はいつも同じ「武士に二言はない」です。
武士が自分に言い聞かせているのか、それとも、金貸し商人への威圧的な言いのが
れなのでしょうか。

「二言はない」という人へ教育的つぶやきが聞こえてきます。

「後ろに引き倒されるより、自分から前に倒れた方が傷も浅く立ち直りも早い。」
「善は急げ」
「君子は豹変する」
「待っては駄目」
「模様眺めは禁物」
「間違いだと思えば徹底的に反省の色を示すこと」

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