金言−378:弱みを見せない

東京五輪の「東洋の魔女」チームが、高校生チームとバレーボールの親善試合をし
た時のことです。魔女たちは高校生に1ポイントすら与えずに圧勝しました。あの
時、魔女は妥協をしない、手を抜かない、完璧な戦い方を後輩に教えたのです。

弱者が強者からポイントを取ったときに初めて、強者の弱点がわかります。試合で
気を緩めると、弱点がどうしても露呈してしまいます。1点でも取りたいという挑
戦者の捨て身の攻撃に対抗するには、チャンピオンは挑戦者を上回る闘争心を維持
しなければなりません。

宮本武蔵は、生涯一度も負けなかったそうです。勝てない相手とは戦わない、自分
より強い相手とは戦わず、自分が強くなってから戦うことで、武蔵は剣豪として長
生きできたといいます。武蔵の場合は、戦うたびに自分の弱点を知り、その弱点を
克服するまでは、そこを攻撃してくる相手とは戦わないことで、負けなかったにち
がいありません。

魔女たちは、格下の相手にも容赦なく攻撃し、圧倒的な強さを見せつけ、自分たち
には絶対勝てないと相手に印象付けたかったのでしょう。

「やさしくすると、付け上がる。弱みを見せれば、付け込まれる。」ビジネス社会
で暮らしている限り、やはり、弱みを見せてはいけません。そして、戦いに疲れた
ら、休めばいいのです。

休むというのは、相手に背を向け逃げ出すことではありません。

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