金言-208:横展開

どこかでだれかが何か良いことをはじめると、それは集団内で必ずマネされます。そ
のマネが一定のパーセンテージに達すると、遠く離れたところでも同じ現象がはじま
り、社会全体に浸透していきます。船井幸雄氏は「百匹目の猿現象」としてこのメカ
ニズムを説明しています。

実例を紹介すると、
「1950年、京都大学霊長類研究所の研究者たちが、宮崎県串間市の幸島という島
にいる20匹の猿にサッマイモの餌付けを試みはじめました。1952年に成功し、
はじめの頃、猿たちは、サッマイモの泥を手や腕で落として食べていました。195
3年のある日、1歳半のメス猿が泥を川の水で洗い流してから食べはじめたのです。
メス猿のこの行動は1957年には20匹中15匹がまねるようになりました。その
後、川の水が枯れたことなどもあり、いつの間にか猿たちは海水でイモを洗って食べ
るようになりました。海水の塩分がイモをおいしくしたのか、猿たちのイモ洗いは淡
水から海水へと変わっていったのです。そうしてあるとき、大分県の高崎山の猿たち
の中にも水でイモを洗う猿たちがいるのが見つかりました。彼らは幸島の猿たちとは
なんの関係もない猿たちです。やがて高崎山の猿たちにもイモ洗いの行動は広がって
いき、現在もおこなわれています。」
(出典:船井幸雄著、「百匹目の猿」、サンマーク出版)

この猿のイモ洗い現象が遠く離れた幸島から高崎山へ伝播した現象を、「百匹目の猿
現象」といいます。これは、ある臨界値をこえるとその行動は他の場所に生息する猿
たちの間にも自然に伝わるのではないかいう発想です。
これを人間界に当てはめると、ひとりが良いことをすればマネされてひろがっていく
、それが良いことだという事実の告知がある一定まで徹底されると、こだまのように
共鳴作用を起こし、一種の波動となって時空をこえて広く伝わっていくということに
なります。横に展開し、縦につながっていくメカニズムです。著者は良いことを例に
あげて説明されていますが、「悪事千里を走る」といいますので、悪いことでも同じ
ことです。良い猿のイモ洗いは悪い人間には模倣犯罪となってしまいます。

どこかでだれかが何か良いことをはじめると、それは集団内で必ずマネされます。そ
のマネが一定のパーセンテージに達すると、遠く離れたところでも同じ現象がはじま
り、社会全体に浸透していきます。良いビジネス用語で言い換えるといわゆる「横展
開」です。
投資の世界で悪い人間が行うのが風説の流布、ターゲットになった会社は風評の被害
者となってしまいます。

◆あとがき
本日は近くで市民祭りが開催され、上場廃止になった私鉄の某駅前から1KM先の市
民公園までパレードがありました。パレードの先頭はガールスカウトでした。この子
供たちは嫌いなことを消極的にやっている小学生のような感じでとぼとぼと歩いてい
ました。次は隣同士の第一と第二小学校の鼓笛隊でした。第一小は、そろいのバンダ
ナを頭に巻いて服装も白に統一していました、となりの第二小は服装がバラバラで子
供の集団登校のような感じでした。(郊外の地味な子供たちが集団で車道を歩いてい
ます)

子供たちのそばにいる指導者や教育者やPTAのオバサンたちは、もう少し沿道で見
物している市民を楽しませる工夫をしてもらいたいものです。昔から、教師は教科書
にのっていないことは教えられないという限界があるのかもしれませんが。

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