金言-32:品質向上活動は儲かる活動だ

1)オーナー: 独立系情報処理企業のトップ

2)「品質向上について」
品質、スピード、コストの優先順位で考え行動する。品質向上活動は儲かる活動だ。

3)開発と品質管理の要員比率を同じにする。
品質を重要な経営目標にしている、ビジネスプロセスマネージメントのソフトウェアを開発している企業の経営者も、品質向上は儲かる活動と考えている。

品質向上にかかるコストは高くつくが、いまや、不良品がブランドイメージを破壊し、企業を倒産に導くことが常識になりつつある。北海道の牛乳屋がわかりやすい事例である。

4)「速いものが遅いものを食う」
デジタル・ジャングル(Eビジネスの世界)の掟。待って様子を見るという時間的余裕がなくなっている。スピード感のないビジネスマンは、30日ルール(解雇予告)でレッドカードをだされ退場。

◆あとがき

バブル期に欧米ブランドのスポーツシューズを中国工場から輸入する仕事に関わっていました。不良品の問題は日常茶飯事でした。当時、4%の不良品率は工場出荷価格(FOB)に含まれると、うそぶく欧米の常識で日本市場に参加していました。もし、日本の品質基準で検品を要求するなら、コスト増を日本向けの出荷価格に上乗せするといわれたこともありました。

シューズは一度履けば汚れるし、競技をすれば傷がつくし壊れるので、小売店の店頭でのクオリティより、シューズそのものの機能に商品価値があるのだというのが、彼らのマーケティングの基本にありました。もちろん、現在では、そういうマーケッターは淘汰され、その生き残りがいるような企業が、北海道の牛乳家さんのように潰れています。

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