金言−817:桃太郎

本日は都議選投票日。
この9日間、都内各地で小池都民ファーストと自民党の戦いがありました。
コメント屋さんや占い師は、都民Fの圧勝との見立てが多そうです。

駅頭や商店街で、のぼりを先頭におしたてて候補者と応援団が歩行遊説をすること
を、選挙業界用語で「桃太郎」といいます。

桃太郎がキビ団子を与えて家来を増やしながら鬼退治に向かいます。
公職選挙法では、キビ団子の授受は選挙違反となり、御用となりますので、選挙で
は、候補者とサポーターは笑顔で住民に声をかけ、握手作戦を展開します。いつも
は、テレビの国会中継などでしか見ることのない代議士先生や閣僚が目の前に現れ
笑顔で握手を求めてきます。小池都知事もたくさんの都民と握手をしたはずです。

キビ団子の流れは上流から下流だけでなく、下流の商人が許認可・権益の先行投資
として、上流の政治家に逆流することもあるとドラマのシナリオには描かれていま
す。森友学園、加計学園が自民都議候補の足を引っ張りましたが、元閣僚の代議士
は「かけとかもりとか、そば屋の出前」と笑いを取っていました。

それにしても、一夜にしてその後の4年間が確定します。
投票日に人気のある者が勝つ、負けた候補者にとって極めて不本意な結果です。

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