金言-10:巧言令色少なし効

1)オーナー:ミスタースピッツ

2)役割
単身赴任、早朝出勤のミスタースピッツ。マッチポンプの役割も果たしますが、コア
コンピテンスはSWEET-TALKER(太鼓持ち)の飼犬機能です。

3)得意分野
ミスタースピッツの得意は、職場の様子を、飼い主に尾ひれをつけてご注進する技術
です。

前日、深夜までお客さまの対応をした営業部長が翌日の昼間に、つい、うとうと。例
のワンちゃんは、目ざとく嗅ぎつけ「いつも居眠りをしている無能な部長」とレポー
トし、飼い主の太鼓持ちがこのことを社長に主観的な表現で伝えました。その後、待
遇面でこの部長さんは打撃を受けました。

もうひとつの得意は社内向け啓蒙と自己アピールです。

断片的な情報をふくらませて、成果を粉飾します。一般社員より原価意識が少し足り
ないものですから、外部のおいしそうな業務提携のお誘いに簡単にのせられます。た
だし、インストラクターの経験を生かし、経営幹部向けに積極的な提案をします。日
頃から飼い犬の情報で得をしている太鼓持ちは、1オクターブ高い声で、経営者に提
案の妥当性を訴えます。

新規事業や業務提携というものが、こんなお寒い環境で決定されているから、事業計
画が未達に終わるのかもしれません。

キャンキャン吠えるスピッツは、最近は敬遠されていますが、この会社ではまだ飼わ
れています。

4)もしもミスタースピッツが報道官になったとしたら
経営幹部に好評な上方産ワンちゃんの提案技術を、もしも、社外に向けることができ
たら会社の利益にかなり貢献することでしょう。社員が気づかない金になる情報や潜
在力を、お客さまに伝えることができるのです。磨けば玉になります。ハサミも使い
ようです。

もしもミスタースピッツが報道官になったとしたら、社員は「チクリ」から開放され
て心地よい環境で安心して仕事ができます。モチベーションがあがります。そしてお
客さまにとっては、本来この会社が提供できる高品質のプロフェッショナルサービス
を有効活用できる機会が増えることになります。

4)巧言令色少なし効
社内に向けたお上手な情報提供。これが職場の仲間にとって得する情報でなければ、
結局会社の利益にはなりません。

でもフリーズ種嶋さんにはわからないだろうな。

◆あとがき
あるEzine Publisherから聞いた話です。
「昔々、好きな人に手紙を毎日送りつづけていたおじいさんがいました。
おじいさんは、ラブレターの封筒に切手を傾けて貼っていました。
その心は、私の気持ちはあなたに傾いています。」

では、これからDMに切手を貼るときは、右肩上がりにすこし傾けて貼ることにしま
しょうか。

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  1. 大泉洋
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