金言−569:シャープの株価は2000円を超えていました

父が保有していた頃のシャープの株価は2000円を超えていました。昨今の株価
は150円程度です。液晶テレビのシャープが液晶テレビ販売不振で会社存亡の危
機を招きました。

台湾企業が救世主になりそうですが、この会社は人海戦術で低コストの事業展開を
しています。中国大陸の工場は劣悪な環境と報道されています。バブル最盛期にあ
る台湾企業のシンセン工場を見学したことがあります。台湾人経営陣は工場敷地内
の別棟の砦の中で安全で衛生的に暮らしていました。衣食住の環境を台湾から持ち
込んでいました。一方、現地の従業員は地方の農村と同じ環境で働いていました。
トイレは異臭がして日本人はどこでどのように用をたしていいかわからないような
場所でした。

シャープの救世主といわれる会社は、いまでも、あの時見たシンセンの工場と大差
ない労働条件で割安なコストで適正な品質の製品を作っているそうです。

吉永小百合さんが芸能界から引退するとは思えない現在、同じようにあのシャープ
が市場から消えることは、まだないと思いこんでいました。シャープは台湾企業ぐ
らいしか助けてくれる企業が見つからないほど、日本企業にとってはパートナーと
するには魅力のない儲からない会社になってしまったのでしょう。

株価150円ということは、市場は、「吉永小百合=優良企業≠シャープ」と評価
している証拠です。150円を割ったら、次は100円割れ。100円を割ったら
ぼろ株の仲間入りです。

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