金言−471:庭の木が紅葉したことで天下の秋を知る

欧米の企業経営者は会社への忠誠心が希薄な人が多いようです。ホワイトカラーは
数年で転職します。幹部社員、役員にとっても現在の会社はステップアップのため
のものであり、短期の経営実績が最大の関心事であります。一方の株主は常にM&
Aによる利益確保を考えています。事業を拡大して信用をつけ利益をあげるのは、
企業の付加価値を高めて購入価格より高く売却するためのようです。

おしゃれなスポーツブランドをもつイタリア人オーナーは日本における商標権を日
本企業に売却したことがあります。このときの売却額の目安は、オーナーが残りの
人生を遊んで暮らせる額に相当するものであったといわれています。

オーナー企業には企業文化に特徴がありますが、経営判断にもオーナーの意向に沿
った独特なスピード感があります。サラリーマン経営者には、頭脳はあっても度胸
がない人が多いといわれています。何人かの社長の下で働いてみないと事実かどう
かわからないでしょうが、庭の木が紅葉したことで天下の秋を知るといいます。

ひとつのサンプルがこれから起きる事柄の前兆と考えることもできます。ある経営
者の瞳は、退陣する前に大きさが変わっていました。ひとまわり縮んでいました。

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