金言−472:ある商社マンの12月

この人の家族の絆はすでに破綻しかけていましたが、離婚は会社員として不利にな
ると思い、問題解決を10年以上先送りにしていたそうです。皮肉なもので、家族
とのコミュニケーション不足が会社で最後の勝負に出たときに裏目にでてしまいま
した。

役員の公私混同、汚職、不正な出費などに気づき、会社の将来性に疑いをもち、内
部告発を決意しました。これを家族にもらしたところ、夫人は、不安になり「主人
は退職するといっているが何があったのか」とひとりの役員に相談しました。

上司がどれだけリップサービスがお得意で不誠実かという肝心なところを家族には
伝えていなかったそうです。上司に部下の不穏な動きが伝わり、弱みを握られてし
ましました。

延長10回の裏、3塁に走者がいるという脅威の下、キャッチャーのエラーでサヨ
ナラ負けをしたようなものです。信頼できる人間とチームを組まなければ勝てない
という気持ちで再スタートをねらったにもかかわらず、位置についてのスタートで
まさかのフライングで退場となりました。

あれからずいぶん時がたちましたが、12月が来るたびにこの誠に残念な幕切れを
思い出します。

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