金言−438:群雄割拠の戦国時代を迎えるかもしれません

1980年代は、世の中がよくなり続けるとだれもが疑わず、近未来の発展に自信
を持っていた時代でした。5月にミュンヘンで雪が降り、スイスでスキーができる
場所が年々高地へ移っているなどという異常気象が一部で話題になっていました。
当事者は、好景気に浮かれてはいけないという一種の警鐘として受け止めていたよ
うな気がします。今でいう地球温暖化という考え方は存在していませんでした。

今では、地球温暖化による異常気象が日常生活に影響を与えはじめているという事
実を、無視できなくなってきました。異常気象は何年か何十年かに一度の周期でや
ってくるものではなく、これからは毎年当然のこととして起こるとしたら、心配ご
とが増えます。暑い冬、寒い夏。寒すぎる冬、暑すぎる夏。長雨も干ばつも異常で
はなく、日常的な気象現象となると、少し前までの春夏秋冬の季節の移り変わりが
、過去の気象となります。

首都直下型地震より先に、地球温暖化が日々の暮らしを崩壊させるリスクが高まっ
てきました。その生存に関する本能的な予感が有権者の背中を押したのかもしれま
せんが、国民は政権交代を選びました。今年の夏は何を選ぶか、異常気象は、投票
行動にも影響を与えるかもしれません。2大政党時代が短期で終わり、「立ち上が
れニッポン」が口火をきって、群雄割拠の戦国時代を迎えるかもしれません。今ま
では異常と思われ無視された選択肢が究極の選択として目の前に出され、ファイナ
ルアンサーを迫られる夏がやって来るのかもしれません。

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