金言−393:肩書き呼称

キリスト教の「父なる神」の名前は、文字はあっても読み方がわからないと聞いた
覚えがあります。多神教の場合、特定の神様を呼ぶときは名前をつけて呼ばなけれ
ばなりませんが、唯一神教では神様は唯一なので区別する名前は不要です。そのた
め、長い年月にわたって人間は「父なる神」に名前をつけて呼ぶことはなく、とう
とう、神の名前は文字だけが残って、その正しい読み方を知る人がいなくなったそ
うです。

1)「社長」と呼ぶ
オーナー会社の社長。
オーナー会社では、意思決定者はオーナーただ独りであります。オーナーにとって
従業員は横並びの部下です。部下に部長や課長のタイトルがあってもオーナーはタ
イトルでは呼びません。また、部下にとってボスは一人だけですからボスに苗字を
つけて呼びません。たとえば、「社長」といったら、社内ではオーナーだけですか
ら「XX社長」とは呼びません。

2)社長に苗字をつけて呼ぶ
子会社のサラリーマン社長。
オーナー会社の子会社では、社内で社長を呼ぶときは肩書きに苗字をつけて「XX
社長」と呼びます。「XX社長」と呼ばないで、ただ「社長」と呼ぶと親会社のボ
スと勘違いする人が多いからです。

3)肩書き呼称をやめて「さん」で呼ぶ
部下の呼称。
従業員には待遇に応じて肩書きがついていますが、某オーナーは苗字を呼び捨てに
して部下を呼んでいました。従業員同士は、肩書き呼称でなく「さん」を使います
。余談ですが、そのオーナー会社の3代目は幼児の頃から父親の部下を苗字だけで
呼んでいました。

4)小さな会社の呼称
親父が社長、奥さんが副社長、従業員が部長というような小さな会社では、従業員
を肩書きで呼ぶことが多そうです。従業員20名弱のある会社では、従業員同士が
「さん」で呼ぶことを禁じました。従業員は必ず肩書きで呼ぶようにと厳しく指導
しました。理由を聞くほどの興味がありませんでしたので理由は不明ですが、部長
も次長も課長も一人ずつなので、業務に支障はなさそうでした。

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