キリスト教の「父なる神」の名前は、文字はあっても読み方がわからないと聞いた
覚えがあります。多神教の場合、特定の神様を呼ぶときは名前をつけて呼ばなけれ
ばなりませんが、唯一神教では神様は唯一なので区別する名前は不要です。そのた
め、長い年月にわたって人間は「父なる神」に名前をつけて呼ぶことはなく、とう
とう、神の名前は文字だけが残って、その正しい読み方を知る人がいなくなったそ
うです。
1)「社長」と呼ぶ
オーナー会社の社長。
オーナー会社では、意思決定者はオーナーただ独りであります。オーナーにとって
従業員は横並びの部下です。部下に部長や課長のタイトルがあってもオーナーはタ
イトルでは呼びません。また、部下にとってボスは一人だけですからボスに苗字を
つけて呼びません。たとえば、「社長」といったら、社内ではオーナーだけですか
ら「XX社長」とは呼びません。
2)社長に苗字をつけて呼ぶ
子会社のサラリーマン社長。
オーナー会社の子会社では、社内で社長を呼ぶときは肩書きに苗字をつけて「XX
社長」と呼びます。「XX社長」と呼ばないで、ただ「社長」と呼ぶと親会社のボ
スと勘違いする人が多いからです。
3)肩書き呼称をやめて「さん」で呼ぶ
部下の呼称。
従業員には待遇に応じて肩書きがついていますが、某オーナーは苗字を呼び捨てに
して部下を呼んでいました。従業員同士は、肩書き呼称でなく「さん」を使います
。余談ですが、そのオーナー会社の3代目は幼児の頃から父親の部下を苗字だけで
呼んでいました。
4)小さな会社の呼称
親父が社長、奥さんが副社長、従業員が部長というような小さな会社では、従業員
を肩書きで呼ぶことが多そうです。従業員20名弱のある会社では、従業員同士が
「さん」で呼ぶことを禁じました。従業員は必ず肩書きで呼ぶようにと厳しく指導
しました。理由を聞くほどの興味がありませんでしたので理由は不明ですが、部長
も次長も課長も一人ずつなので、業務に支障はなさそうでした。