金言−381:練習場ではみんなうまいけれど

2月20日、男子ゴルフの17歳の少年ゴルファーは米ツアー初挑戦で予選落ち。
「緊張感の中でどれだけのパフォーマンスを出せるのかの争い。練習場ではみんな
うまいけれど、どれだけコース上で力を出せるかだと思う。」と今後の課題を明言
しました。

さすがです。「17歳の小僧が生意気なことを言っている」とはいえません。この
プロゴルファーの言葉は年齢ではなく、経験からでたものです。人生50年経験し
ても、たった一打でその後の人生を大きく変えてしまうような胸がつまるような場
面にめぐりあったことがない人がたくさんいるはずです。未経験者は、経験者本人
がいないところでは言いたい放題ですが、何度も修羅場を経験している当人を前に
しては何もいえません。

練習ではみんなうまくみえます。リラックスして普段の実力が発揮できるからです
。それが、実戦になると緊張して、練習のレベル以下でしか戦えない場合が多いで
す。そして、緊張してうまくいかないとき、口の中が乾き、対戦相手が試合前より
物理的に大きく見えます。苦戦してやっと勝ったときは、次の試合であっけなく負
けてしまうことがあります。やっと勝った前の試合で燃え尽きてしまい、勝ちにい
く精神的なスタミナが枯渇してしまうのかもしれません。精神的なタフさは、基礎
体力に正比例している感じです。

余談ですが、テレビのワイドショーでコメントを述べることを生業としている人た
ちのなかで、軽口をたたいてうけをねらう輩を除くと、作者を前にして作品に対す
る的を射たコメントができる人は少ないと思います。

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