「生年月日を教えてください。」
日常聞かれることはめったにないので緊張します。
「今日は何日の何曜日ですか？」
これも困ります。知りたいときは、カレンダーやパソコン画面、電波時計やスマホなどを見ます。常に意識する必要がない暮らしをしているので記憶にありません。
「昨日の夕食のメニューは？」
夕食は摂らないので答え方に工夫が必要です。

一番困るのは箱の中の小物を使う記憶テストです。
箱の中にいくつかある小物を指さして「これは何か」と質問され答えます。そして一通り終わると、ふたをして中に何が入っていたかを質問されます。
これは困ります。小物を識別できるかのテストだと勘違いしたため意識して覚えていなかったので、半分ぐらいしか思い出せません。
晩年の父は半分ぐらいしか答えられず、痴ほうを自覚させられたようです。