202201-47:管理職はしぶとく生き残ります

15年お世話になった会社は同族会社でカリスマオーナーが支配する、今風に表現するとブラックな会社でした。従業員の序列は、ほぼ横並びでオーナーからお呼びのかかった従業員が特命全権で指示された業務に取り組みます。周囲は全力でサポートします。オーナー指示だからです。
オーナーが7時に本社に出社する日は、全員30分前に着席して待機します。呼ばれれば、全速力で社長室に駆け上がります。最上階は食堂と会議室、その一階下が社長室です。翌朝の会議室では社長指示事項の読み解きが各部門で行われます。
そうやって、切磋琢磨して生き残った者が管理職になります。
ですから、管理職は心身ともに間違いなくタフです。

一度、有志が集まって油壺から大型ヨットで外洋にでたことがあります。外洋では3メートル近いうねりがありました。デッキで何かにつかまっていないと命の危険があるようなクルーズになりました。全員波をかぶり、早々に湾に戻り、船上でランチになりました。管理職は全員、このランチでビールを飲んでカレーライスを完食しました。平社員の半数は船酔いしていました。当時の管理職はオフでもしっかり生き残っていました。
午後は全員でテニスで勝ち抜き戦、夜は民宿に泊まりカラオケ大会でした。
翌朝は現地解散、早朝からゴルフに行くグループもいました。
そして休み明けは6時半出社です。
いい時代でした。生き残ることができれば、順風満帆の本社課長のポストがあります。

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