金言-238:種蒔きは雨が止んだら

免疫力低下とか運動不足とかに縁のなかった頃、ゴールデンウィークに神戸から横浜
経由で妙高高原にゴルフに行ったことがあります。当時は、もちろんカーナビは存在
していません、オンタイムの渋滞情報は1620のラジオの情報ぐらいでした。名神
・東名を走ると必ず2回は事故渋滞に巻き込まれました。そしてこの年のゴールデン
ウィークの渋滞はひどく、名神・東名の高速道路上に24時間いました。早朝芦屋を
出発し、翌朝横浜につきました。

当時乗っていた車は、乾いた直線の路面を高速で走るには非常に快適なのですが、低
速走行が苦手なタイプで、渋滞になるとエンジン水温がレッドゾーン近くまですぐ上
昇し、オーバーヒートの警告灯が点滅してしまうタイプでした。そのため、渋滞にま
きこまれると、路肩に止めてエンジンを切って渋滞が解消するのを待つのが賢明な対
処方でした。オーバーヒートの不安を抱えながら、渋滞の車の列に加わり、その上、
眠気と戦うという、今では考えられないリスキーな休暇を過ごしていました。

片道500KMを超えるドライブで渋滞に巻き込まれるたびに、学習したのは、渋滞
はいつか終わること、そして道に迷わず少しでも前に進み続ければ、必ず目的地に到
着することができるという考え方でした。

上記の考え方は、右肩上がりの経済下で通じる処世術だったような気がしています。
現在では、この雨はいつか必ず止むなどとのん気に待っていると、洪水や土砂崩れに
まきこまれ、原状回復が極めて困難な状況にまでもっていかれてしまいます。強風波
浪大雨洪水注意報がでたら、早めに非難したほうが被害をミニマムにすることができ
ます。

もちろん、村上の欽チャンのように、いけない方向に個人を煽る人が現れてくるでし
ょうが、多くの個人はプロ中のプロではないのですから、雨天に畑に出ていって種蒔
きはやめたほうがいいと思います。晴耕雨読といいます。天気が悪い日は、売り上げ
が落ちるのは仕方ありません。観光地では、雨の日は「レンズ付カメラ」の売り上げ
をあきらめ、スポットで傘を売って日銭を稼ぎます。

◆あとがき

株屋さんは、連日ネガティブな話題を流しています。ネガティブなトレンドにのって
いる限り、次の日も仕事にありつけるからです。いつ反発してもおかしくないという
状況が何度も出現し、結局、株価は安値を更新しています。明日こそは反発するだろ
うと勝手に思い、年初来安値で購入しても、底値にはならないようです。種蒔きは、
雨が止むまで待つことにしようと、毎日自問自答しています。

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