コロナ禍で強行されている東京2020。次々に発覚するイベント運営上のトラブルで、組織委員会の高圧的な対応に憤りを覚える市民のコメントがSNSに多数投稿されています。

これって、批難される体育協会の構成員にとっては想定外であったような気がします。
通常、スポーツ競技大会はスポンサーやサプライヤーが提供するカネとモノで運営されています。アスリートはスポンサーから競技用具の提供や活動資金を提供され広告塔になり、その販促効果でスポンサーやサプライヤーは商いで利益を確保します。運営上のトラブルといったら、競技場の施設や用具の不具合で競技が適切に進行しないことです。大会運営組織は体育会系の人物が取り仕切り、先輩後輩・師弟の上下関係が業界の掟であり、実力主義で処遇が決まります。

現下のコロナ感染拡大で、巨額の国税や都税がスポーツイベントに使われていることで、政治家や有権者や市民やメディア関係者が競技会の組織や運営に関心を持ちました。
もし、コロナ感染や巨額の税金の投入がなく、スポンサー料と入場料で運営されていたら高圧的な大会運営組織や体育会的体質の委員にネガティブなコメントは出なかったような気がします。

オリンピックは特別だというコメント屋がいますが、税金を使わないで運営するなら納税者は文句をいいません。特別で構いません。
巨額の税金が投入され、そのカネが興行主や広告代理店に流れていることを納税者が知ってしまったのです。これで特別といわれると納得いたしません。