202007-365:新しい酒は新しい革袋に

コロナでチャプターイレブン前夜の会社がたくさんあることでしょう。
金融業者は債務者が倒産しないよういろいろな救命処置を試します。
もともと、丼勘定で経営危機を招いている債務超過の会社の経営者には論理が通じません。メインバンクは経営再建策をつなぎ融資の条件として提案します。

債権者の意向で送り込まれた経営再建請負人は抱負を語ります。
生え抜きの古参社員(プロパー)にとっては、新入りの年下幹部が偉そうにしているのが、気にいりません。社内の反発が出てきます。そこで、この新入りの幹部社員がお約束の一言。

「外から新しい血が入れば、拒絶反応は必ずある。しかし、延命処置として輸血を選んだのだ。新しい血を入れなければ、生き残れないとしたら、拒絶反応を乗り越えていかなくてはいけない。」

第三者には別の思いつきもあります。
「新しい酒は新しい革袋に。新しい血をいれても受け入れる組織を取り替えなければいけない。新しい血は古い革袋の綻びから漏れてしまいます。」

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