団塊の世代ならこのゴミ箱に覚えがあると思います。
それぞれ家の前の道路にこれをおいてゴミを捨てていました。
水洗トイレが登場するずっと前の頃です。
衛生環境は今では想像できないくらい劣悪でした、冷蔵庫もないかわり、食材は直前買いにいき、作り置きはしませんし、買い溜めはできません。その日暮らしみたいなもので、レッドチャイナの農村もどきで、そういう環境で生き残ってきました。みんな病気に負けない程度の免疫力がありました。年に何回も使うことがないマスクは布マスクで、トイレには新聞紙を切ったものが置いてあり、手で揉んで柔らかくして使っていたような気がします。ラジオと新聞が世の中の動きを教えてくれました。そういえば、晩年の祖母はいつ会っても新聞を読んでいました。
今は、頻繁にアルコールで除菌し、ヒトと接触をしないようにし、引きこもっていても生命が脅かされています。このゴミ箱を使っていたヒトが今の世にワープしたら、きっと楽勝です。