201910-326:泥船から逃げ出すタイミング

沈没

「泥船は優秀な奴から逃げ出す」と良く聞きます。
かつて泥船と評価した勤務先がありました。
先輩から聞いたのは、他に行くあてのないつぶしのきかないのが最後まで残るとのことでした。自分なりに評価した泥船から逃げ出した順位はトップ10には入りませんでしたが、泥船が沈むまでに脱出してから15年かかりましたので早すぎたかもしれません。同期で沈む前に役員になっていた者が数人、居残った者はほとんどが幹部社員になっていました。そして沈むときは経営責任を問われ、おそらく退職金は減額されたことでしょう。
それなら10年とか12年待って退船すればよかったのですが、有価証券取引と同じで、利益確定のタイミングはだいたい外れます。利益確定した後、さらに値上がりし、売らずに持っているとどんどん下がります。いつものパターンです。
泥船から逃げ出すなら、先頭集団に加わった方が間違いないです。泥船が沈まない船に変態することはレアケースです。そしてそういうレアケースを期待すると生涯何度も後悔します。
別の話ですが、何か違うということで優秀な人材が流出を始めると、「磨けば玉になる」潜在的な人材も芽を摘まれます。そうして悪貨が良貨を駆逐するたとえどおりに、稼がない、利益に貢献しない従業員だけが在庫となり、商いが細っていきます。そういう気配を潰しの効く勤め人はいち早く感じ、真っ先に逃げ出します。ただし、従業員が逃げ出す前に、経営者は異変に気がついているはずです。危険水位に迫ってきたら、最悪を想定しなければいけない商状です。

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