201907-925:スーパーセールスパーソンの営業活動

自撮り

スマホで気軽に自撮りができる環境が無かった頃の話です。
当時160有余国に子会社や販売代理店を展開していた企業では、年に2回のレンジミーティング、主要国での新製品発表会、展示会、販売会議などを独仏米主導で開催していました。
特に販売会議はG20みたいなもので主要国の代表と本社幹部スタッフだけで全体会議と個別会議がそれぞれ開催されていました。
その会議で、極東の代表は片言の英語ながら各国の代表者に良く知られた存在でした。
彼の得意はコミュニケーションで、彼から届く手土産を各国の代表者は楽しみにしていました。その土産の一つが、密室のはずの会議でのスナップ写真でした。まだ個人情報保護などというセキュリティーポリシーの概念が生まれる前でした。被写体の皆さんは、重要会議でのアピアランスの証拠写真を迷惑だと思う人物はいませんでした。貴重な一コマ、自分の存在を家族はもちろん部下や取引先に誇示できるツールとして活用したようです。
写真を撮ったのは、密室の会議のメンバーであり、一国を代表する人物です。細かい会議の内容は彼の英語の理解力を上回るので、そのハンディをスナップ写真が補強してくれました。銀塩写真の現像代は、ポケットマネーではなく、経費として計上されました。スーパーセールスパーソンの営業活動費のほんの一部でした。
いい時代でした。

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