01901-10:shoe dog

皆さんより、1年遅れでベストセラーに触れました。
NO2が香港に買収され、NO1がNIKEに首位の座を奪われる時期に欧州の会社で働いていたので、当時NO1であったHerzogenaurachの暗黒時代を懐かしく思い出させてくれました。オレゴン州ポートランドのナイキキャンパスには一度だけ誰かに会いに訪れたことがあります。タイガーとの確執は聞いていましたが、NIがこれほど肩入れしていたとは知りませんでした。主要な日本のクライアントがCI系だったからかもしれません。

創業者の自叙伝は、成功物語でありますが勝者の歴史とは少し違います。
勝者が編纂する歴史は現在を正当化するために編纂されるのが世の中の定説です。
第一線を離れた創業者はいい思い出辛い思い出、清濁合わせ呑んで個人史を描いているかもしれません。現在の勝者が記録に残すほどの価値を認めない些細な出来事ややり取りの中に、創業者の美学を垣間見ることができると考えます。
第三者の意訳を少しでも取り除いて、本人が伝えたい思い出に自分なりに触れるには、やはり原書でしょう。ペーパーバックは、学生時代に中央線三鷹駅からバスに乗って滑走路のような直線道路を通ってロータリー右手に広がる芝生で、よく読んでいました。この本に触発されてまた読もうかと一瞬思いました。

関連記事

  1. 人生100年
PAGE TOP