金言-5:「議論をしよう」

1)オーナー(発言者):種嶋さん

2)編集長の評価:行使する職権に見合う判断力と気配りに著しい障害あり

3)種嶋シンドロームの一例

会議で、検討する余地のある議題があがった際、「議論をしよう」といいます。今ま
では何かというと「ブレインストーミング」といっていたのですが、最近は使う単語
を変えて「議論をしよう」といいはじめました。

ところが、意識合わせに時間がかかります。何しろ、ブリーフィングが終わると、す
ぐその内容について「聞いていない」といって説明を求めてきます。痴呆症の患者が
、皆で食事をした後に、「食事はまだかい」というようなものです。したがって、当
人が理解するまでヒアリングが繰り返されます。

その次の問題は、議論がかみ合わないことです。論点がずれていきます。結局本人が
思い込んでいる結論に到達しないと、なんと「拒否権」が発動されます。

これは会議出席メンバー間で問題意識が共有されていないことが主要な原因と考えら
れます。

4)種嶋シンドローム(目と耳から入力された情報が脳に伝わり、判断し、結果が言
葉として表現されるまでに、周りの人とタイムラグがある人に起因する迷惑行為と営
業損失)は有罪です。

当然のことですが、標識を見落として交通違反をした場合、当局は許してくれるでし
ょうか。見なかった、知らなかった、気が付かなかった、そんなつもりではなかった
という言い訳がとおりますか。

現実に、権限をもつが、判断力にも障害をもつ種嶋さんのような方が、議論をしよう
というと、まわりは迷惑です。

議論の参加者には問題意識を共有する努力が要求されます。残念ながらこういった基
本的な理解が種嶋さんには欠落しているので、無駄な時間を共有させられます。本人
が興味をもっている話題についてのブリーフィングに会議の大半の時間を浪費してし
まいます。株主としては少し不安です。

5)是正処置

このシンドロームによる被害を最小限にするまたは再発防止を会社が必要とするなら
ば、是正処置が必要です。

ISO9001:2000の品質マネジメントシステムの要求事項8.5.2の是正処置で
は以下の処置が要求されています。

「組織は、再発防止のため、不適合の原因を除去する処置をとること。是正処置は、
発見された不適合のもつ影響に、見合うものであること。」

したがいまして、ISO認証取得企業としては、このシンドロームの原因を除去する
ことが必要となります。

6)参考

ちなみに、ISOでは「是正処置」と「予防処置」を明確にわけています。「過ちを
二度と繰り返しません」と誓ってとる対策は「是正処置」で、起こるかもしれない事
故を防止するための対策を「予防処置」といいます。

長くなりましたが、この要求事項の本文を紹介しますので、この機会にお読みいただ
き、酒肴にでもしてください。

ISO9001:2000品質マネジメントシステム要求事項

8.5.2 是正処置

組織は、再発防止のため、不適合の原因を除去する処置をとること。是正処置は、発
見された不適合のもつ影響に、見合うものであること。

次の事項に関する要求事項を規定するために“文書化された手順”を確立すること。

a)不適合(顧客からの苦情を含む)の内容確認
b)不適合の原因の特定
c)不適合の再発防止を確実にするための処置の必要性の評価
d)必要な処置の決定及び実施
e)とった処置の結果の記録(4・2・4参照)
f)是正処置において実施した活動のレビュー

8.5.3 予防処置

組織は、起こり得る不適合が発生することを防止するために、その原因を除去する処
置を決めること。予防処置は、起こり得る問題の影響に見合ったものであること。

次の事項に関する要求事項を規定するために“文書化された手順”を確立すること。

a)起こり得る不適合及びその原因の特定
b)不適合の発生を予防するための処置の必要性の評価
c)必要な処置の決定及び実施
d)とつた処置の結果の記録(4.2.4参照)

予防処置において実施した活動のレビュー

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