金言-243:ヒトデ

当日の朝の天気予報によって、その日稼げる日銭の額が決まってしまうような商売に
従事されている方もいらっしゃることと思います。

1)当日の天気予報
日帰り圏内の観光地などは、特に出掛けの天気予報で人出が左右されます。
朝曇っていて、午前中雨という予報が出た場合、天気予報が外れて昼前から快晴にな
っても、出足は伸びないようです。

2)冷夏
週末ごとに雨が降り続ける冷夏が数年に一回やってきます。海の家が全く商売になら
ない夏をこの10年間に2回は経験しました。夏の間中、週末になると必ず雨が降り
ましたので、オフシーズンになると遊園地は、TDLにならって雨でも利用できるよ
うに施設を改善しました。
冷夏でおまけに稼ぎ時の週末に雨が降ると、週明けの売上報告は、言い訳を工夫する
場となります。雨でも集客できるよう知恵を絞るとか何か対策を検討していることを
アピールしなければなりません。

でも、昔は良い時代でした。天候が利益を左右する業界では、天候不順は株主に対し
ても言い訳になりました。雨は必ずやむので、じっと待つことができました。最近は
そうは参りません。稼ぎ時の週末が雨で、月曜に晴れても意味がないといわれます。
儲け損なった利益は、取り戻せないので、別に目に見える形で経営責任を明らかにす
るよう求められます。

3)猛暑
連日真夏日が続くと、冷夏と同じように人出が期待できません。首都圏は沖縄より暑
い日がつづき、熱中症をさけるために外出を控えてしまいます。冷夏と同様、お天気
の性で売上が伸びない言い訳をしなければなりません。

昔、流れるプールとか波のプールとかで賑わった神奈川県大磯にある大きなプール施
設のことです。JRの駅から、直行バスがピストン輸送をしますが、例年道路渋滞で
大騒ぎになります。歩くと40分はかかるのですが、それでも歩いたほうが早いくら
いの道路渋滞に巻き込まれます。不思議なのは、大量動員する施設は、入場者数が一
定の数字を超えると、売上がピークをうち、入場料収入だけの微増にとどまります。
付帯収入である売店、レストランなどの売上は横ばいとなります。
すべての日銭を稼ぐ売店が大行列となり、時間当たりにさばける件数に限界がありま
すので、需要に供給が追いつかないのです。例えば、ドリンクコーナーです。生ビー
ルをサーバーで紙コップに注ぐという作業に一定の時間がかかるので、サーバーの数
と営業時間で売れる最大数量が決まってしまいます。

余談ですが、大昔、この施設のポスターを作った宣伝担当者がオーナー(宣伝部長)
に怒られたそうです。このポスターは、ヒトデの写真を大きく扱って、キャッチコピ
ーは「ヒトデだ、ヒトデだ。でっかい人出だ。」というものであったそうです。アグ
ネスラムがブームになった頃の話しです。首都圏から観光バスが行列して大駐車場に
なだれ込み、大きな流れるプールがイモ洗い状態になっていました。それからまもな
くバブルが到来して日本中が大騒ぎになりました。

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