金言-227:次はうまくやろう

最近ふと子供の頃のできごとを思い出します。何の脈絡もないのですが、突然むかし
の古傷が痛むような感じです。普段はまったく気にならないことがそのときだけ、妙
に気になります。そしてすぐ忘れていつもの日常生活にもどります。

記憶というのは変化するそうで、自分が経験したことでも時間が経つとその内容が変
わっていくと脳に関する専門家がいっています。中学の同窓会で見覚えのない人(す
っかり忘れてしまっているので)から、当時のことをいわれ、自分の記憶と違うこと
に気がつくことがあります。これはどちらが事実だったのかというよりお互いの記憶
が変化してしまったと考えたほうがよさそうです。過去の世界はパラレルワールドと
いうことです。お互い、この先どうなるかわかりませんから、未来もパラレルです。

そこで、記憶が経年変化することを実証するため、思い出したことをその都度、電磁
的記録に残していくことにしました。検索や並べ替えで類似の出来事を抽出して比較
することができます。これから先、記憶の変化を実感できるものと期待しています。

次に思ったのは、なぜ昔のことを突然思い出すのかということです。
思い出すことが楽しいことや成功体験など昔はよかったということではなくて、後悔
したことや失敗したことなど不完全燃焼の出来事ばかりです。
そこでまたふと思いました。これは生存本能に関わることではないかということです
。時々、体内のDNA(生存本能)が警告を発し、軌道修正をはかっているような気
がします。

失敗は成功の元ですから、次に同じ場面が来たら、または同じ場面がまもなく来るか
ら、そのときは過去の失敗経験を生かし少しはましに対応するようにメッセージを発
しているのではないでしょうか。環境に適応するため変化する生き物だけが生き残る
という有名なダーウィンの説があてはまります。前回は失敗したから、今度は失敗し
ないようにしようということです。環境は前回と同じではないので、同じ手法の繰り
返しでは成功しないかもしれませんが、参考になると考えます。

人は同じような場面では同じような行動を繰り返す確率が高いといいます。したがっ
て、過去の経験が役にたつ確率も高いと思います。すべて勝つ(成功する)ことは現
実的ではないので12勝8敗を目指します。取引に換算すると、勝つときは12%の
利益を確保し、負けるときは8%の損失ですませるということです。これができれば
苦労はしませんが目標達成するためにはハードルは高く設定しなければいけません。

次はうまくやろう!

◆あとがき

米大リーグで活躍する日本人プレーヤーが、野球の国別対抗戦WBCに出場して日の
丸を背負っていることを熱く語っていました。特に東アジアの半島のチームとの準決
勝では盛り上がりました。相手国に対する民族感情ではなく、異国で活動する一人の
日本人としての誇りと自覚の表現だと思います。(きっちりと結果をだしました。)
文化言語の違う人たちとわたりあうときに、母国に対する想いの稀薄な人は軽く見ら
れてしまいます。筋の通った人間として互角に経済戦争やスポーツ競技において戦う
ことが、誇り高い国民として国際社会で活躍する基本です。
アテネの時、ミスターはfor the flag といっていました。
小学校で教員が教えない自国の国歌を、児童はスポーツの表彰式やイベントのテレビ
放送で覚えます。

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