ノミの実験をご紹介します。
1メートル以上ジャンプできるノミをビーカーに捕らえ、上にガラスの天井をおきま
す。ノミはジャンプして逃げようとして何度もガラスの天井に激突します。そのうち
ノミはビーカーの高さまでしかジャンプしなくなります。ノミの心の中に「心の壁」
ができあがったわけです。このノミをビーカーから出しガラスの天井をはずしても、
もうノミはビーカーの高さ以上にはジャンプしないそうです。能力はあるのに諦めて
いるわけです。(経済的独立ワクワク!サポーター石川臨太郎氏のコメントの一部)
パブロフの犬の話もあります。犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにした
ところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらしたことから、条件反射の
喩えとして用いられています。ノミや犬でさえ、繰り返し起きる一定の条件に反応し
て自らの行動を規制してしまうのですから、人間も同じことでしょう。
人間向けには、ネガティブ・シャワーということばを使いましょう。毎日、否定的な
ことばを周囲の人からあびせられていると、その人の心には強固で否定的な「心の壁
」ができあがります。本当の能力が発揮できないというか、できることもできないと
思い込みます。周りの人の影響を受け、自分自身で行動を規制し、能力の限界を設け
てしまいます。
長い間に自分で作った壁を、壊す必要はないと考える人もいるかも知れませんが、ま
だ人生諦めていない人は、壊さなければいけません。限界を突き破ったところに新た
な地平を見なければいけません。1メートルジャンプできる人は、30CMしかジャ
ンプさせてもらえない環境から開放されたら、1メートルのジャンプに挑戦するべき
です。この原動力になるのが、ポジティブ・シャワーです。楽しいという心の状態が
脳にアルファ波を発生させ、潜在能力を活性化させてくれます。ネガティブなことは
言わない、聞かない、近づかないことです。とんでもない輩にまつわるモノはすべて
廃棄処分します。とっておいても、どうせ自分の役に立つはずがありませんから。
幸運にも成功している人は、不運にも失敗している人と付き合いません。不運な人か
ら浴びせかけられるネガティブ・シャワーを避けています。
「やってできないことはない、やらずにできるわけがない、ツイてる、ラッキーだ。
」と毎日自分で自分にいいきかせます。これもひとつのポジティブ・シャワーです。
時間がかかり我慢が必要ですが、小さく始めて大きく育てるのがいいかと考えます。
日々、小さな成功を積み重ね大きな結果をつくっていきましょう。
◆あとがき
この1年、本編にお付き合いいただきありがとうございました。あっという間に1年
が過ぎていくと感じる年の暮れですが、問題を抱えているときは長い1日でありそれ
が何日も続いていたはずです。情けなくて涙がでたり、感情が高揚して声が震えたり
したこともあったでしょう。そういうシーンが繰り返されていくうちに年の暮れを迎
えます。
穏やかに年の暮れを過ごし、新しい年を迎えたいものです。「やってできないことは
ない、やらずにできるわけがない、ツイてる、ラッキーだ。」と毎朝目が覚めたとき
に何回かつぶやいていると、そのうちに、自分自身が作ったベルリンの壁が崩壊を始
めます。
良いお年をお迎えください。