金言−763:悪さをする人を有効活用

私企業で会社の利益に著しい貢献している営業パーソンは、悪さをしている場合が
よくあります。自分なりの経験では、できる営業パーソンはみなさん悪い人でした。
プラグマティズム風に表現すると、善悪どちらの要素も持たない人間は無気力な人
間で、悪に長じているということは、才能のある証拠であります。この才能をうま
く使えば事業遂行の役に立つという理屈になります。
嵐のリーダーが主人公のドラマで、浮気がばれた仲居さんが解雇された日に、旅館
から出てきた本人を呼び止め、新会社を設立する若社長が秘書として採用するシー
ンがありました。
台本のセリフは、業務多忙の中、周囲に浮気がばれないように長年働いたというス
ケジュール管理と秘密保持能力を評価したというような内容でした。
できる経営者は、だまされたふりをして悪さをする人の才能を会社の利益のために
使おうとします。一方悪さをする人は、したたかに悪さを続けます。
両者をそばで見ている悪さに縁のない人は、清濁併せ呑む人間関係のダイナミズム
を理解できず、不満をくすぶらせています。
残念ながら、悪人が時に善人になる事象を見たことはありません。
善人になったことで儲けが増えるわけではありませんし。

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