金言−656:賢さと計算高さ

砂をかむような味気ないと歌われた大学受験を団塊の世代が戦っていた時代。
模擬試験で格下の同級生を相手にせず、競合する仲間とのみしのぎを削っていた高
校生がいました。この人は、少し前に皇族が通学したことで存在感を示した三鷹の
大学を滑り止めにして、荻窪の女子大を選びました。英語は滑り止めの大学では重
要科目であったためそれなりに勉強しただけだったようです。
この人が高校生の時、教室内では今でいう天然のふりをしていました。受験生ブル
ースのごとく、ライバルに対して詰めの甘さを装い安心させ、本番でしっかりごぼ
う抜きをして第一志望の大学にも見事合格しました。
島田某氏がプロデュースしたヘキサゴンのおバカキャラのタレントたちも、業界で
一定のポジションを得ると本来の賢さを前面に出してしっかり稼いでいます。
おバカキャラとか天然とか言われる人たちの賢さと計算高さを、半世紀も前に証明
してくれたのが、東女に行った同級生でした。

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