金言−657:学習できる現場には男女差は存在しない

「書いてあることをそのままやるくらいなら新卒の事務の女の子でもできる」に疑
問。新卒の営業の男の子でも大差無しです。
普通の学校を3月に卒業し、インターンの経験もなく4月に新卒で就業した従業員
の業務処理能力に男女差はないと思います。入社3か月程度なら事務担当の女子社
員と営業担当の男子社員に大差はありません。
ただし、その後のOJTや周囲の先輩の指導や会社の期待度によって大差がついてい
きます。処理能力があっても負荷をかけなければ実力は発揮できず、オーバースペ
ックです。男女でどこが違うのと問われれば、同じスタートラインに並ぶ入社時に
は、たいした違いはなかったかもしれません。しかしながら、各新卒社員に用意さ
れる道具や乗り物や行先が期待度によって違うので1年もたつと差がでてくるのは
当然です。
話が少しとびますが、都市ホテルには大卒とホテルスクール卒と一般高校卒がいま
す。ホテルスクール新卒はホテル業について座学と現場実習を履修済みで即戦力で
した。自分なりの経験では、ホテルに就職するならホテルスクールかなと3か月の
見習い期間中は思いこんでいました。
3年もたつと会社の考え方がわかるような気がしてきます。大卒が一通りの現場
研修を終えると営業や経理など他業種と変わらない職種の部門に配属され、スクー
ル卒は宿泊ベルサービス、宴会サービス、レストランサービスなど即戦力の補充要
員となりました。もちろん、ホテル接客業が好きで入社したという理由で大卒でも
レストランのウェイターを強く希望して願い通りの仕事をする従業員もいました。
何はともあれ、ホテルの仕事は若者にとっては刺激のある面白い業種です。
特にフロントレセプション・予約・宿泊営業は直接海外と接点がありますので、毎
日その気になればお金で買えないことを学習できます。こういう学習できる現場で
は男女差は存在しないと考えます。

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