時代劇には、将軍家のお庭番とか隠密とかが登場します。
優れた捜査能力をもち、特命により行動し将軍に直接報告します。
都市伝説ならぬオーナー伝説が、どこの同族企業にもそれなりにあると思います。
ある同族企業では、本社ビルに勤務する社員は、オーナー直属特命社員の存在を感
じていました。
企業内スペシャルエージェントたちは、主要事業所に「柳生の草」のように配置さ
れ、目立たない従業員として普通に勤務し、諜報活動をしています。何故その存在
を感じたかというと、従業員が集まる居酒屋で「会社の内情にやけに詳しい一般社
員がいる」という噂話を聞いたからです。
どこにでもいる社内の噂にくわしい仲間に聞くと、肝心なところは伏せて(知らな
いのでしょうが)面白おかしく、深夜番組のような話を暴露してくれます。
事業所から上がってくる報告の信ぴょう性を確かめるため、オーナー直属の密偵が
独自に調査報告しセカンドオピニオンとしていたと考えると、孤高のリーダーには
必須の仕組みであります。