金言−527:よいお年をお迎えください。

東日本大震災、原発事故、欧州債務危機、円高、朝鮮半島の地政学的リスクなど、
本年も厳しい1年でありました。おかげさまで、風邪もひかず入院もしない病気と
無縁な暮らしを続けて何とか生き延びております。この1年、お付き合いをたまわ
り、誠にありがとうございました。

昨今は、勤め人時代の日々のストレスから解放されて、懐かしい昔話を思いだすこ
とが多くなりました。

「砂をかむような味気ない」大学受験生であった頃。
テストで高得点を狙う方法として、得意分野を伸ばす方法と弱点をなくす方法があ
ります。得意分野では、すでに高得点を取っていますから、さらに得点を上乗せす
る余地は少ないので、弱点をなくして平均点をかさ上げして高得点をめざすという
手法は、試験科目が多い場合に有効です。一方、2科目とか3科目という試験では
得意分野に集中するほうが高得点につながります。これは、かつて、私立か国公立
かのどちらを受験するかで定説であった受験勉強の戦術でした。昔話です。

今は様変わりして、少子化で人気のない大学は倒産や吸収合併など、私企業と同じ
環境に置かれています。大学卒の肩書きは、中身が問われる時代になりました。高
校と変わらないようなレベルの大学を卒業しても高度学歴社会では高卒並みに扱わ
れてしまいます。さらには、純正高卒社員に対して、4年の業務経験不足のハンデ
ィを負うことになります。

最近は、かつての大学受験の手法を次のように読み替えています。
1)成長期
長所を伸ばすことによって、全体のレベルアップをはかる。
2)成熟期
弱点を鍛え、劣化に歯止めをかける。
3)衰退期
弱点を鍛え、延命をはかる。

企業も人も、老化は特定の部分が先行して進むことで、全体の老化を促進させるそ
うです。元気なときは、壁の一番厚い部分にぶつかって、跳ね返されるたびに力を
つけてきたのですが、成熟期からその先に至ると、こんどは、敵がこちらの一番弱
いところを攻めてきます。劣化と老化の戦いに美学など存在しません。

何はともあれ、
健康に留意して、危ない所には近づかず、リスク優先を心がけてまいります。
来年は今年より良い年でありますように。

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