金言−478:いずれにしろ結果は、終わってみないとわかりません

先週、ユニクロは9月~11月の純益前年比35%減、5カ月連続で前年割れ、通
期下方修正を発表しました。悪材料出尽くしといって某大手証券会社はユニクロの
下方修正発表を予想より悪くないと評価し、買いを煽っています。

5カ月前の、環八沿いの大型店でのことです。
レジにいた年長のお嬢さんに限定商品の発売日を尋ねたところ、わからないと笑顔
で応えてくれました。

3か月前です。
外出先の近くに店があったので立ち寄りました。
店長らしい従業員に覇気を感じませんでした。ヒートテックやマイクロフリースが
当り絶好調のときは、ファーストフード店の従業員のように元気に動きまわってい
た売り子をどの店でも見ることができました。さすが、儲かっている会社は違うと
感じました。

このところ何かが変わってきたようです。有能で自信を持っている従業員は、会社
の将来性が不透明になると次を考え始めます。不況だから辞めたら行くところがな
いと考えません。厳しい経営環境では、先行き不透明な会社に自分の将来を託すこ
とは大きなリスクとなります。いきのいい従業員は見限ります。もちろん、現状は
一過性と考え必ず反発すると期待してじっと我慢する手口も有りです。

結果が良ければすべて良いと考えるか、それとも現在と近未来の満足度を最優先す
るかの違いです。最後まで我慢して不完全燃焼で終わってしまうリスクを嫌うと、
短期決算(昔リクルート社は毎日決算を自慢していました)というルールで意思決
定をしていくことになります。

テレビ番組で、年金を60歳繰上げ受給と70歳繰下げ受給のどちらが得かの計算
をしていました。70歳受給者は受給開始後12年以上生存しないと60歳繰上げ
受給者の受給総額を超えられないそうです。70歳未満で人生が終わるかもしれな
いリスクを無視して82歳以上まで生存できると期待して繰下げ受給を選択します
か。それともリスク優先で、70歳まで確実に掛け金を取り戻そうと考えますか。

いずれにしろ結果は、終わってみないとわかりませんね。

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