昔は良かったと思う高齢者が増えていると思います。
いままで存在し黙認されていたことまで責任を問われ、一部の人たちの既得権が脅かされているからです。
昔々、天下りは永年勤続の公務員にとっては当然の報酬でした。雲上人の天下りを制度として認めていました。昔なら、代議士先生が利権で稼ぐのは特権であり、特権を味わいたい若者は東大法学部を目指し、キャリアとして競争に生き残ってその地位と特権を享受しました。ノンキャリア公務員は、30年以上まじめに勤めあげ自分に順番がまわってくるのをじっと待ちました。
鶴の一声はその組織のトップになった者に付与される特権の一部でした。何かあれば自らが首を差し出すことで揉め事は収まり組織も社会も問題なく機能してきました。
今までどおりが通用しなくなった事例がずいぶん増えました。
昨今のオールドメディアの粗相も昔なら世の中の定説で黙認されてきたことでした。
カネと女の上納は商人越後屋の得意分野で、属人的に成敗できるのは暴れん坊将軍だけというのが団塊の世代が暮らした環境でした。
高齢者は風化した記憶のおかげで、昔は良かったと思い違いをしているかもしれません。
それでも良かったと思えるだけ幸せです。
金言−1213:昔は良かったと思う
