金言−1208:魑魅魍魎につけいる隙を与えません

昔々カリスマオーナーが絶対的な求心力と権力を行使していたグループ本社で体験した普通の出来事のひとつです
当時は社長以下部長1名各部署に課長というシンプルな階級制度がありました 取締役には創業家の他はゆかりの番頭さんたちが登記されていますが番頭さんたちは実業には触りません
従業員が凛伺うときは関連書類の束をかかえチラシの裏紙メモ用紙と使い込んだ鉛筆を持って社長室のフロアまで階段を駆け上がります 髪が少し乱れ呼吸が多少荒くなって汗ばんでいる状態で一段高い声で話します 抱えた書類の束は厚ければ厚いほど心証がよろしくなります このようにして従業員は突然のオーナーから派生する想定外意外な有事に備えて減災訓練に励みます たまに忖度が外れたときは即日床屋にいって坊主にすれば情状酌量執行猶予となります そして坊主になることはオーナーに直接叱られたことを可視化することになり宴席の自慢話のひとつになります

備えあれば憂いなし 起業して事業主になってもオーナーの教育的指導は忘れません
おかげさまで 魑魅魍魎につけいる隙を与えることなくつつがなく暮らしています

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