202310-471:ベンチャーとは違うスピード感

昨日の芸能事務所の長時間の記者会見を2時間ほど見ました。
所属と名前を名乗ってからの質問で、1社1問なので大手の記者はタイミングをはかっていたような気がしました。所属がライターとかジャーナリストとか言うフリーの記者の質問が続きました。よく聞く新聞雑誌の記者はフリーランスの攻撃で弱ったところでさらに弱点を突いていくような手口をとったような感じです。
一方の受け手の経営者と弁護士は、公表した内容に対する記者の反応を見ながら今後の方針を決めていくような態勢です。これは迷惑を被る人たちにはとっては後手後手の意思決定の印象を受けます。でも、責められている組織としては、既得権を守り大損しないように慎重に動きます。ここがベンチャーやキャッシュフローに困っている私企業との違いです。リアルタイムに反応しないと事業存続が困難になるベンチャーやカネの困っている会社と潤沢なキャッシュフローとカネになる権利をたくさん所有している大手企業の違いです。
第三者としては、そもそも芸能事務所に金融業者なみのコンプライアンスを求めるのに無理があると思います。業務終了時に1円でも帳簿と現金があわなければ徹底的に追求して差異を解消する企業風土はアナザーワールドの話です。見て聴いて喜怒哀楽を楽しめればいい、その舞台裏を明示する手間は木戸銭に含まれていないと考えます。
加えて、ジャーナリストと称して他人の財布に手を突っ込むような振る舞いは自粛すべきかと思います。

関連記事

PAGE TOP