金言1093:験を担ぐということ

週末の好天の昼間、ひさしぶりににぎやかな有楽町に出かけました。
一世風靡したモノマネタレントの歌謡ショーを観ました。
最前列の中央の席が当たり、よく見えました。
若手の歌手が1曲目では手が震えていました。
何回か衣装を着替えているなかで和装の足袋のこはぜが外れているのも見えました。
そういうなかで、座長のアキラさんの白いエナメルの靴が気になりました。
つま先や踵の部分が傷ついて塗装がところどころハゲていました。
最前列で足元がよく見えるので気になったのですが、離れてみればきっと気がつかない部分だと思います。
衣装も他の靴もきれいなのに、白のエナメルだけがくたびれています。履き慣れているなら修理すればいいはずです。それをしないのは、しない理由があると思いました。カネの問題は考えられません。若手の演技者だってぴかぴかの靴を履いています。それと、この剥げた靴のときにベストにクリーニングのタグがついていました。これもおかしい、それに1回だけでしたが、パンツのジッパーが開いていました。
隣りの常連さんたちは前が空いていると舞台にむかってサインを送っていました。

どうやらこれもネタのひとつのようでした。
そして傷が目立つ白のエナメルシューズは、きっと何か大成功したときに履いていたものとか、苦労した過去を忘れないためとか、何かの験を担いでいるのだろうとか、色々妄想して、思う存分にショーを楽しませてもらいました。

関連記事

PAGE TOP