金言-1032:ゴミを拾うこと

人々が応援したいと思えるような「人間性」が伴っているアスリートほど結果を残す傾向にあるようです。コロナ禍での五輪で結果を出すアスリートと期待に応えられず評判を落としたアスリートには、共通パターンがあるといいます。
もちろん、ネガティブなパターンであっても結果をだしたら手のひらがえしで不問になります。
結果もだし、人間性も好感されているのは米国大リーグで活躍中の17番です。
彼は仕事場でゴミ拾いをします。これがさらにボーナス加点されます。

パブリックスペースでゴミを拾ってポケットにいれた日本企業のCEOをみたことがあります。堤 猶二さんでした。彼が社長であった品川駅の近くのホテルでロビー横の従業員出入口の手前に落ちていたゴミを拾いました。
この場所は、従業員がバックスペースからパブリックスペースにでるメイン通路で、日常たくさんのホテルマンが歩いているスポットです。当然、猶二さんの前に何人も従業員が歩いていたはずです。定期的にロビーは清掃係が掃除し、目立つ場合はベルボーイが処理しています。ですから、宴会レストランキャッシャーなどの従業員は足元のゴミを拾うという気持ちが希薄かもしれません。猶二さんにとっては会社は自分が所有する家みたいなものですから、気になるでしょうし、ホテルマンとして当たり前のことをしたのでしょう。

一方、実兄の義明さんは少し違います。
本社ビルの廊下に落ちていたクリップを見つけ、秘書に厳しく教育的指導をしました。1個のクリップの原価はいくらだと聞きました。そして全ての事業所でこういう無駄をした場合、総額はいくらになるのかと質しました。給料を払っている従業員の無駄遣いは自分の利益がさらに減ってしまいます。オーナーとしては気持ちが昂ります。
即日、社長指示事項が全社管理職従業員に通達されました。
コスト削減で会社が安泰なら従業員も安泰、WINWINです。

そういえば、最近ポタリングでドーム球場や遊園地のそばの貯水池の遊歩道をとおりますが、レジ袋持参でゴミ拾いしている後期高齢者をよく見かけます。
世のため人のため、極楽往生のためです。

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