202007-331:一番悪いタイミングか、それともほっとしたときか

東日本大震災の発生は、15時少し前。株式市場が閉まるまでに10分はあったと思います。あのときは、いつもより大きな地震でしたが、津波が港町を飲み込んでいく映像を見ても、東北のリアス式海岸特有の地形が津波の被害を大きくしたぐらいで、被害が東日本全体に及ぶとは考えませんでした。原発がメルトダウンして東京まで汚染され、計画停電になるとは想定外でした。当時の政府は重大事故を事象として過小に国民につたえ深刻な現実を隠しました。
今回のウイルス感染拡大も流行り始めの頃は同じでした。瞬時に最悪のことを考えませんでした。じっとして嵐が通りすぎるのを待つような感じでした。10年20年後に生き残っていれば一過性の天災・人災かと振り返ることもできます。

こういう最悪の状況、少なくともいままで経験していない厳しい環境で、一番起きてほしくない厄介なことが起きます。
最悪のことをまず考えたら、立ちすくんでしまうにちがいありません。目の前が真っ暗になって為す術もなく、なにも対抗手段をとることなく逃げ遅れます。
持ち株が2日連続ストップ安になり、さらに下値を切り下げているのに損切りしようとしないようなもの。「月に叢雲花に風」などと吉田の孫なら呟くかもしれません。
コロナの激流に流されるなかで、手の届くところにある何かを頼りに安心・安全なところに避難できれば幸いです。

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