金言-963:破産申立

潰れそうで潰れない状態が何年も続き、毎年債務を膨らませている旅館がたくさんあります。本業の演歌で暮らしている演歌歌手はほんの一握りと聞いています。同様に温泉旅館業界でも儲かっている有名旅館は数えるほどで、経営不振の荒波を受けながら、信金の浮き輪に心肺停止直前の旅館がたくさんしがみついています。
本日、10年近くサポートした千曲川沿いの一軒宿が従業員全員解雇をしました。週明けに申立とのことでした。昨年の想定外の千曲川氾濫では建物は被害を受けませんでしたが川向こうは浸水し、町おこしの大義を掲げて創業した温泉旅館の地元顧客は旅館を利用する余裕がなくなりました。年が明けると中国渡来ウイルスのパンデミックで東京2020の特需も無くなり、さらに非常事態宣言で一縷の望みも消滅、人工呼吸器の電源を切りました。
外資で経営を学んだ経営者なら、メインバンクが融資継続の条件としてコスパの悪いコンサルを送り込む時点で損切りしたに違いありません。死んだ子の年は数えたくありません。山一証券のように社長が全部悪いのですが、すこし違いがあります。従業員も悪いです。旅館は水商売に仕分けされます、丼勘定で成り立っていた業界です。サービス料を上乗せして料金を値上げして、売り上げをざるですくっても経営者には利益が残りました。今となっては夢のまた夢、半世紀前の商状を知らない現役のスタッフには信じられない昔話ですが、確かにそういう時代がありました。
そういう黄金時代を通過したことがある創業70年を超える旅館が週明けには市場から消えるということであります。
合掌

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