201912-392:ヘッドハンターの思い出

人材派遣

ITバブルの時。
連日、オフィスにヘッドハンターから面談の誘いの電話がかかってきました。ほとんどの同僚のデスクに直通でかかってきました。当時は名簿が売買の対象でしたので、カネを払えば個人情報が手にはいりました。名のある企業名をだしての誘いですから、業務経歴書を持参して応募するSEがたくさんいました。
1社目でだいたいの作法を覚えます。ハンターもクライアントに押し込めればいい稼ぎになるので、有望な人材には業務経歴書の書き方からプレゼンのテクニックなどを指導します。相手は外資企業ですから、英語の表現とかディベイトの心得なども教えてくれます。
タイトルアップで年収アップを目指すゲームです。
業務履歴は直近5年しかハンターは興味を示さないことを、初回の面談で知りました。
団塊の世代の多くが引退したビジネスワールドの思い出話です。

昨今は、団塊の世代が現役の勤め人と話をするときに、似たような場面があります。
彼らは団塊の世代が現役時代にいかに欧米の商人と互角に戦い、どんな結果を出したかについてまったく興味を示しません。直近の成果物、仕掛中の案件、見通しには耳を傾けます。
あの頃のヘッドハンターもどきの態度です。

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