201911-380:天敵もライバルもいないので安泰。

連日、我が国の国会やメディアで桜を見る会の問題点が明らかになっています。閣僚が当事者なら大臣辞任となり政治生命も危うくなるところですが、天敵も獅子心中の虫もいない総裁の粗相ですから、官は忖度の限りを尽くして言い訳をくりかえしています。昔、笑点に現役国会議員が登場して大喜利をやったことがあります。政治生命をかけたディベートで磨いた技を少し使うだけで、プロの噺家をしのぐ大喜利を見せてくれました。ところが昨今の代議士はどうでしょうか。アマチュア集団が政権を担当しているときに運悪く発生した東日本の震災と続く東京電力の人災では、当局は原発がメルトダウンしているのは事実を隠し、連日の記者会見では文字通りの火消しをしていました。あの時の保安院の高給官僚の答弁と比べると、現在の桜を見る会での官僚の答弁は稚拙です。
それでも、支持率は高止まりし、政局になりそうもありません。次を狙っている野心的な政治家が様子見をしています。野球で打たれっぱなしの投手を交代させずに9回まで失点を続けて、いかに負けるかを考えているとかいう監督がいました。後援会メンバーも一般有権者もそんな自虐的なシナリオは嫌いですが、他にやる人がでてこないので仕方ありません。

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